めっきり寒くなってきたこの頃、サロンの温度調節が難しくなっていると思います。
厚生労働省では、快適な職場環境として冬の間は室温20度~30度、50%~60%の湿度に保つよう推奨しています。
しかし季節によっても建物の環境によっても快適な温度は違うのでお客様の温度ケアには敏感にならなくてはいけません。
この時期、特にボディのケアを行っているサロンは、お客様の身体は施術によって暖かくなっていても、手足の末端が冷えてしまっているということが多発します。
また、窓や入口近くの場所での施術と奥まった部屋での施術だと、同じエアコンの温度設定でも体感温度は大きく違ってきます。
これらを解消するには定期的な室温計の確認とお客様へのお声がけが一番です。特にこれから真冬の季節は常に快適な室温を保つように心掛けましょう。
冬の気候を考え、乾燥に効くメニューを導入し、夏の日焼けのダメージ対策や、乾燥による小じわの発生など、冬だからこそやっておきたい季節メニューをご用意しましょう。
フットバスのように直接的に身体を温めるのも喜ばれます。
施術室以外でも、温度管理は重要です。
施術前にお話を聞くカウンセリングルームと施術室では、身に着けているものが変わってくるので、同じ温度でもお客様の体感としては寒く感じやすくなります。
カウンセリングルームにも室温計を常備することをおすすめします。
更に、暖かい空気は上にたまりがちで、足元は冷気で寒いということもよくあります。サーキュレーターなどを使って空気の循環を促したり、ひざ掛けをお渡ししたり、施術の前後で暖かいお飲み物を提供することで、お客様の満足度を上げましょう。
暖かい環境はスタッフにとってもうれしいもの。こういったサロン内の温度管理は職場の環境が良好になって一石二鳥です。
スタッフ間でも声をかけあい、お客様、スタッフともに過ごしやすいサロン作りをしていきましょう。
サロン内を温めることは温度調節だけではありません。
お客様の目の届くところに暖色のものを置いたり、クリスマスツリーなどの季節感を感じさせるものを用意するだけであたたかな気分を演出できます。
さらにBGMなども季節に合わせると、来店時の印象も変わり、お客様の目にも新鮮に映ります。
いつものメニューをいつも同じ丁寧さで提供することは重要ではありますが、それだけだと「その店だからこそ」というものがなかなか生まれません。季節感を味方につけて、何度も来たくなる店づくりを行っていきましょう。