一般社団法人 日本エステティック評議会

脱毛サロンを開業しよう

はじめに

脱毛サロンは高度な技術やノウハウを必要とせず、脱毛機さえ導入すれば誰でも簡単に開業ができるビジネスです。しかし、開業をしたいけれど、何から準備すればいいのかと悩んでいる方も多いかと思います。そこで、開業に向けて必要な準備や開業の流れを具体的に説明します。

個人事業主としての手続き

開業する際は、個人事業主としての手続きを行いましょう。脱毛サロンの開業には、保健所への届け出は必要ありません。「個人事業の開廃業等届書」を開業から1カ月以内に管轄の税務署へ提出します。また、税の優遇が受けられる「青色申告承認申請書」も同時に提出することをお勧めします。

コンセプトや機器にこだわる

開業にあたって他店と差別化を図ることが大切です。お客様にまた行きたいと思わせるような機器の導入や、独自のコンセプトなどを伝えていくことが重要になります。コンセプトとは概念のことです。例えば「リラックスできる隠れ家的なお店」や「お父さんと子供も通える脱毛サロン」などが挙げられます。コンセプトが決まれば、インテリアやメニュー、備品を選びやすくなり、お店の強みを出して他店との差別化が可能です。

 また、サロンの雰囲気の良さや接客の良さなども選べるサロンとなる1つのポイントです。大手サロンにはないきめ細やかさで、個人の脱毛サロンに行きたいと思わせましょう。


開業にかかるお金とは

脱毛サロンの開業には大きく分けて開業資金と運転資金の2つが必要になります。

どのように開業するか事前に検討して、見込み額を計算して下さい。資金調達の主な例は「家族や友人からの援助」「貯金」「銀行や日本政策金融公庫からの融資制度を利用する」です。日本政策金融公庫の「女性、若者/シニア起業家支援資金(新企業育成貸付)」は無担保、保証人なしで融資を受けられる可能性が高いです。自己資金が0だと融資を受けられないため、開業を決めたら貯金をしましょう。

用意する開業資金は300万円が目安となります。この300万の開業資金には、脱毛機の購入も含まれます。業務用の脱毛機器は150万円~500万円ほどかかります。

 自宅以外の場所で開業するときは家賃に加えて敷金、礼金、保証金、仲介手数料なども支払わなくてはなりません。さらに開業資金は大きく分けて下記のようなものが必要になります。 

運転資金とは「事業を行う上で必要となる経費」のことを言います。運転資金は420万円が目安です。
これは賃料や人件費、販促費、水道光熱費、消耗品費、融資の返済など毎月の固定費の半年分にあたる金額になります。
開店直後は、売り上げが安定しづらく、利益を出せる可能性は低いです。売り上げがなくても人件費や固定費が支払えるよう、開業前に半年分の運転資金を確保しておきましょう。

脱毛サロンの開業に必要な資格

必須の資格はありません。ただし次の2点に当てはまる場合は医師免許が必要となりますのでご注意ください。

 脱毛に関する民間の資格は宣伝の際に有利になるため、取得がおすすめです。一般社団法人日本エステティック評議会が行っている「認定脱毛セラピスト検定」も脱毛を施術するうえで知っておきたい脱毛の知識が得られるものとなっています。

開業に必要な脱毛機器

安心して使えるマシンは、団体が安全性を保障しているものや、口コミなどの評価が高いものを選ぶと良いでしょう。具体的なチェック項目は下記の通りです。

業務用脱毛機器は高額で手が出せない人には、家庭用の脱毛機器で開業をはじめる方法や、リースレンタルなどもあります。

物件選び

脱毛サロンを開業する方法は自宅開業か自宅以外で賃貸物件を契約して開業する2つがあります。自宅で開業する際は事前に家主からの営業許可が必要です勝手に自宅で事業をはじめると、賃貸借契約違反になる可能性が高いでしょう

物件を探すときのポイントは、「立地が適しているか」「競合が周囲にどのくらいいるか」「予算の範囲内におさめる」の3点です。立地は客足に大きな影響を及ぼすため、商圏分析を行って慎重に検討してください。商圏とは見込み客の住んでいる範囲のことです。出店するエリアにターゲットが住んでいるか、通いやすいかなどを調べて物件を決めましょう。

集客方法を検討する

                                
集客の方法はデジタルとアナログの2種類あります。代表的なデジタルの集客方法は以下の通りです。

次に、アナログの集客方法を紹介します。

お店のターゲットがどのようなSNSを使っているか、どのような広告をどの媒体に載せれば見てくれそうかなどを基準に集客方法を選びましょう。

このような準備を経て脱毛サロンは開業します。ここまでは、脱毛サロンの開業準備について解説しました。次に開業した後、経営に失敗するケースを紹介します。失敗の共通点を確認して事前に対策を立てて、廃業に追い込まれるリスクを下げましょう。

1.集客が出来ていないケース

一つ目は集客できずに売り上げが不十分で失敗するケース。集客方法は前述の通りデジタルとアナログで行う方法があります。自身のお店のお客様の目に留まる集客方法を取り入れないと期待している効果は得られません。

「技術があれば口コミでお客様は来てくれる」という考えも、集客できずに失敗する典型的なパターンです。店が認知されなければ、お客様は足を運ぶことが出来ません。集客方法がお店に適していない、集客のために行動をしていないと失敗する可能性を高めてしまうので注意しましょう。

2.お金の管理が甘いケース

次の失敗例は、お金の使いすぎや管理が甘いケースです。開業には設備の他に家賃や光熱費などの固定費が必要です。軌道に乗る前に運転資金が足りなくなれば、途中で経営不可能になり廃業に追い込まれます。

 ほかにも初期費用をかけすぎ、人件費や内装にお金使いすぎ、経理が出来てない、このようにお金の管理が出来ていないと経営破綻する可能性が高いです。軌道に乗る前までは売り上げが安定しないため、支出はできる限り抑えて、開業前に十分な資金調達をしておきましょう。

3.値決めが不適切で失敗するケース

競合や地域の相場を調べず、自身の感覚で値段を決めるとお客様に満足感を与えにくいです。

 値段はお客様がお店を選ぶうえで重要な要素。納得できなかったり、競合より高すぎたりすると、リピーターとなってくれる可能性は低くなるでしょう。値段が安すぎるとお店の経営が出来なくなるため、安すぎず高すぎず、適した金額設定をするのがポイントです。具体的な金額が決まらなければ、地元の同業他社の価格設定の平均を出してみたり、お客様にお試しで施術を行い、受けたサービスにいくら払っていいかアンケートを取ってみたりしてもいいでしょう。

 脱毛サロンの失敗例を理解したら、次は利益を出すためのコツを解説します。

ターゲットを決めて集客する

1つ目のコツはターゲットを決めて他店との差別化を図ることです。ターゲットを決めないまま何となくお店を経営しても強みがないとお客様は来てくれません。ターゲットを設定して自身のお店ならではの特徴を出し、積極的にアピールしていきましょう。1人の熱狂的なファンのようなお客様がついてくれれば、ファンの方が自らサロンを積極的に宣伝してくれるため、サロンの認知拡大だけでなく集客にも大きく繋がります。お客様に刺さる個性のあるお店にするために、どのようなお客様に来てほしいのかターゲットを明確にしましょう。

経営者マインドを身に着ける

次のコツは経営者としての思考や知識を身に着けることです。脱毛サロンの開業は技術だけでなく、経営者としての知識も必要不可欠。

 何にお金を投資すればいいのか、人を雇うためにどのような手続きが発生するかなどを勉強しなければ、事業を大きくできません。事業が大きくなれば売り上げアップを狙えます。支出を抑える方法や、純利益を高めるために経費をどうやって使うかなども経営者に求められる知識です。お店のために学びながら、先を見越していくスキルを身に着けることが、お店の利益増大につながります。資産運用の本を読むのがいいかもしれませんし、複数店舗のサロンを運営する代表のセミナーに参加することで何か経営のヒントを手に入れることが出来るかもしれません。視野を広く持ち、積極的に学ぶ姿勢を持ちましょう。

クロージングを強化する

利益を出す3つ目のコツはクロージングです。この場合、クロージングとは契約を結ぶことを意味します。つまり、お客様の固定化です。カウンセリングを丁寧に行い、お客様が「どうなりたいのか」を把握して、お店でできることを提案し、通い続けるとどんなメリットがあるのかを伝えてください。強引な勧誘はNGです。お客様が快適に通い続けられる工夫をして固定的な売り上げにつなげていきましょう。

最後に

脱毛サロンの開業は、美容サロンよりも新規参入しやすい分、廃業してしまう人も多い傾向にあります。しかし、個人サロンであればユニークなメニューを作ったり、小回りの利く営業が可能になります。常に求められている時流を読んでお客様が行ってみたいと思えるサロン作りに挑戦しましょう。

JAC

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